【歓迎?】テスラS&P500に採用決定
米国株に関心のある方は既にご存じ。今更ですがテスラ社がS&P500に来月組み入れられます。
今年9月にS&P500組み入れ可否審査があり、見送りになってから僅か3か月足らず。
テスラがなぜ急にS&P500に有資格となったのか不明です。
S&P500インデックスに投資している投資家は、どうみてもテスラの株価が過大評価されていることには注意が必要です。
テスラ株の時価総額は約4,000億ドル
同じアメリカで生産台数は遥かに多いGMの時価総額は約600億ドル、フォードは約350億ドル。世界のトヨタでさえ、2,000億ドルとテスラの約半分しかありません。
一方、テスラの直近の売上高は僅か約300億ドル
トヨタの直近の連結売上高は約30兆円。1ドル=100円とすると3,000億ドル。税引後利益だけでも2兆円弱=200億ドル弱もあります。
テスラにどれほどの夢やビジョンがあろうと、ビジネスモデルが優れていようと、数字は正直。どう考えても現段階では過大評価です。
アップルやアマゾンもPERや時価総額は非常に高いですが、売上、利益も大きく世界中に自社製品、サービスを広く行き渡らせています。テスラはまだそこまで至っていません。
さらに権威あるアメリカJDパワー社による品質調査において、テスラ車は最下位。人の命を託す自動車製造会社として、まだまだ未熟であることは明らかです。
テスラだけでなく、世界の自動車会社はEV開発を加速しています。
テスラの優位性、ユニークなビジネスモデルがどこまで通用するのか?誰にもわかりません。
将来、もしテスラの成長力に陰りが見えたとしたら、テスラ株は激しく売られるでしょう。
時価総額が大きいだけにS&P500に与える影響は甚大。大きなネガティブファクターです。
テスラの成長には素直に期待はしたいですが、S&P500へようこそと無邪気に歓迎までは出来ません。
個人的意見です。投資は自己責任です。