毎日積み立て生活

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1億総中流から1億総資本家社会へ

その昔、昭和の終わりごろまでは、日本は実態はともかく1億総中流社会と言われていました。


バブルを経て失われた20年、30年。


もう誰も日本が総中流社会とは思っておらず、実際に格差は拡大し、一部の持つものと大半の持たざる者に二極化した世の中になってしまいました。


原因はいろいろとあるでしょう。バブル以降、先進国の中でも日本はダントツに経済停滞し、国際的に見て相対的に貧しくなったなかでの、格差拡大というのが日本の特徴です。


しかし本質的な原因は、フランスの経済学者トマ・ピケティが「21世紀の資本」で結論づけた、資本主義に内在する不等式。


r > g


に帰結します。


日本語訳すると、 資本収益率 > 経済成長率


ピケティ氏は18世紀まで遡って、分析した結果、この結論に至りました。


資本収益率とはその名の通り、資本からの収益。キャピタルゲイン、配当など資本家の取り分。


資本家≒株主 です。


経済成長率は文字通り、経済活動によりもたらされる成長であり、その分け前は労働者に分配されます。


長期的に株主の取り分が、労働からの得られる分け前を常に上回っているわけですから、格差拡大する一方。


サラリーマンは一生浮かばれないのでしょうか、社長に出世するしかないのでしょうか。


非同族系の上場企業なら社長といえども、しょせん雇われマダム。資本家ではありません。


でも心配無用。サラリーマン、一生ヒラ社員でも良いのです。出来る限り資金を株式に振り向け、長期で資産運用すれば、r>g の恩恵を受けることができます。




1億総中流と言われた昭和の頃は株式投資は敷居が高く、一般人が外国株へ投資することは非常に難しい時代でした。


しかし、令和の今は積立NISAあり、iDeCoあり。スマホで誰でも世界中の株式に投資可能。


しかもETFや投資信託を通じて米国株、先進国株、世界株などのインデックスに格安なコストで、少額から投資できます。


1億総資本家社会が実現可能になっているのです。


いつまでも労働者として搾取されるだけに甘んじる必要は無くなっています。


自身のリスク許容範囲で優良株式資産に長期投資することで、r>g のr側に行くことが出来るのです。