毎日積み立て生活

eMAXIS Slim 米国株式 S&P500の毎日積み立て始めました。since July 2019

何度でも言います。財務省さん、財務省傘下のマスコミさん、情報は正しく伝えてください

しつこいようですが、大事な事なので何度でも書かせていただきます。


先日もテレビを見ていたら、複数のワイドショー、ニュースショーで国の借金は何兆円と表現されていました。


ネットでしか見ていませんが、例の財務省矢野次官の文芸春秋の随筆も、国の借金はどうこうとの文言を見ました。


人によって主張が違うのは当然ですし、いろんな意見があっても良いです。日本は言論の自由が認められている(公共の福祉に反しない限り)民主主義国家なのですから。


しかしマスコミや現役官僚のトップなど、社会的影響力の大きい人たちが、意図的か、そうでないかはともかく、間違った情報を発信し続けるのは問題を通り越して犯罪的ですらあります。




現在の日本国はネット(実質)でなら借金などしていません。経常収支はずーーーっと黒字。長年債権国です。これは誰も否定できない紛れもない事実です。巨額の外貨準備を保持しています。


なのに、なぜ財務省を筆頭に国の借金は〇〇〇〇兆円と連呼するのでしょう。




第二次大戦敗戦後、日本経済は疲弊し金融資本の蓄積が払底したことがありました。自力では経済発展の基盤すら構築できなかったのです。


そこで海外からの借金を助けに出来たのが、東名高速であり東海道新幹線であり、黒四ダム等々の高度成長を支えたインフラなのです。


また当時は固定相場制で、ドル円レートを固定させるのに日本は苦労しました。景気が過熱し経常収支の赤字額が大きくなると、固定為替レートに下方圧力がかかるので、金融引き締めなどによって景気を冷やし、経常収支を改善させる必要があったのです。


その頃なら日本の借金というのはわかります。しかし今は米国債を大量に保有し、途上国に巨額の円借款をしている(出来る)債権国なのです。





現在の日本国が借金などしていないことがお判りいただけたと思いますし、紛れもない事実です。


どうしても借金というなら、それは日本国の政府部門の借金、公的負債と正しく表現しなければなりません。なぜなら日本国は公的部門と民間部門から成り立っているからです。


日本政府は国債を発行していますから負債(借金)をしています。しかしその大半の国債を保有しているのは国内で民間と日銀です。その比率は概ね半々です。

繰り返しますが大半の国債を日本の民間と日銀が資産として保有しているのです。ほぼ国内で資金のやりとりが完結しています。


国民一人当たり、何百万円の借金などと言われますが、大間違いで借金ではなく国民が保有している国債は資産なのです。全く逆なのです。国債はいずれ償還されますから、お金は戻ってきます。必ずです。日本政府(含む日銀)は円の通貨発行権があるのですから。円建てなのでドルを調達する必要もありません。




ところで、日銀は実質、国の管理下にあり財務省が支配しているにも関わらず、国の会計上は連結対象となっていません。


これも非常に不可解なはなしで、納得できません。正しく日銀を政府の会計と連結すれば、日銀の保持している国債は政府の債務と相殺されるわけですから、政府の借金はさらに今の約半分に減るのです。それが正しい姿です。


財務省が意図的に負債額を大きく見せるため、本当なら連結決算対象の日銀を理屈をこじつけて外しているのです。




私だって非効率な「ばら撒き」が良いとは思いません。我々の血税ですから。その点で矢野次官のご主張も一理あるでしょう。


しかし、誤った表現を意図的に使用して国民に嘘を植え付け、刷り込み、自分の利益になるように世論誘導する、すなわち増税緊縮で国民を窮乏に追い込むというのは、非常に悪質です。


失われた30年が永遠に続くのです。


罪の深さは戦前の大本営に匹敵します。