来年の米国株投資の死角
今年もあとわずかとなり、来年の投資方針を考える時期ではないでしょうか。
米国株については利上げが濃厚となり、さらに3年連続でS&P500は二桁の上昇と異例であり、来年は下落か良くても数パーセント上昇が限界という予想が大勢。
長期投資の視点ならば、むしろ仕込み時で買い増しのチャンスと思われます。
しかし、これには死角があると考えています。
それは「円安」。
来年、日銀が金融引き締めに入る可能性は極めて低いでしょう。ステルステーパリングが関の山。
これに対し米国は利上げは確実、FRBの資産圧縮にまで踏み込むかもしれない。
ECBのテーパリングも視野に入ってきており、BOEは先日既に利上げ済。
この状況なら、円安。それも円の全面安となる可能性は十分にあります。
実際、来年のドル円相場は120円越えの円安を予想するアナリストもおられます。
仮に円が対ドルで10%安くなってしまうとしたら、購入対象の米国株が10%下落したとしても相殺されてしまいます。
ETFや個別株購入の場合は、事前に円が高いうちにドルに交換しておくという手がありますが、私のように日本円で為替ヘッジ無し投資信託を積み立てている場合は、その時々のレートが反映されるので、為替レートの影響は避けられません。
為替予想はプロでも困難。ましてや素人では、来年は絶対に円安だと断言できるはずもありませんが、海外資産に投資をする場合、為替の影響は免れないことを頭の片隅に置いて、来年以降も着実に投資継続したいと思います。
投資は自己責任です。