米国株リスクオンへ?
米中協議は予想を上回る妥協案で合意しそう。詳細は未発表ですし、正式な発効は来月のトランプ大統領と習近平主席間の調印を待つことになりますが、ごく大雑把に言うと。
- トランプ大統領は個人消費や設備投資を冷やす、対中関税をこれ以上強化したくなかった。
- トランプ大統領は選挙の成否の鍵となる農民票を確保するため、中国への農産物輸出拡大を実現することに拘った。
ということで、あれほど強気に全体合意にこだわりを表明したにもかかわらず、いとも簡単に部分合意を妥協してしまった、ということでしょう。
もっとも、中国の知的財産権侵害、アンフェアな産業政策、技術移転の強制、ファーウェイ問題等々は、継続協議としており、アメリカの国益を懸けたイッシユーは妥協したわけではないですが、選挙前に強く出ることはもう無いはず。
中国は国益に直結する、まさにこれ等を守りたかったので、時間稼ぎが出来て大喜びしていると思います。
トランプさんは、アメリカファーストというより自分の選挙ファースト。北朝鮮は野放しでミサイル打ち上げ放題。シリアからの撤退でクルド人は見殺し。心ある国務省やペンタゴン職員は頭を抱えているでしょうね。
米国株はとりあえずリスクオン。S&P500 もまた3000に近づいて、最高値更新を窺い、円安も進みそう。このまま上相場が続くのか、波乱が待っているのか?
三連休の間、冷静に考えようと思います。
最後に、巨大台風が日本を襲って来ています。くれぐれもお気をつけ下さい。明るいうちに安全確保されますように。