【新NISA】(4)オルカン or S&P500だけで本当に大丈夫?
先週の米国株は好調でした。S&P500はついに史上最高値を記録。円安も相俟って爆益の方も多かったと拝察します。(笑)
ついつい強気になりがちな今日このごろ。けれど思い返せば2022年はウクライナ侵略戦争で明け、株価は終始軟調でした。
さらに遡れば、コロナショック、リーマンショックにITバブル崩壊。
今世紀になってからでも、株式市場は幾度も不調に見舞われました。
それでもめげずに「ガチホ」していた人は莫大な資産を築いている筈ですね。
けれどその様な投資家は少数派でしょう。
多くの方が振い落され、失意の撤退に追い込まれています。
新NISAでの資産形成は長丁場。どんな時も市場に居続けなければ、十分に恩恵を受けられません。
鋼のメンタル、時間や資金の余裕が有る方ならば、オルカン、S&P500にフルインベストで放置するのが正解でしょうが、そうでない方は、暴落時の衝撃軽減措置を考慮する事が投資から脱落しないために必要かもしれません。
たとえ利益を少し犠牲にするとしても。
前置き長くなりました。ここでは暴落時のダメージが比較的少なく、かつ管理(リバランス)の不要または容易な主なバランスファンドをご紹介します。
- 4資産均等
ニッセイ、JP、等から発売されている投資信託です。外国株(先進国株)、日本株、外国債券(先進国債券)、日本国債券に等分に資産配分されます。
これは日本国が年金を運用しているGPIFの資産配分に近似しています。
とてもシンプル。国が大切な年金資金(200兆円以上)を運用しているので守りは鉄壁。
海外通貨建資産と日本円建資産が半々なので為替リスクはニュートラル。
株と債券も半々ですから、株価暴落時にも大崩れしません。
個人的には衰退日本資産の割合が多いので、正直あまり好きではないですが、新NISAでの長期投資という観点ならば十分検討に値すると思います。
- 8資産均等
三菱UFJ国際の人気ファンドで、私も新NISAで(試験的に⁉)投資しています。
世界の株、債券、不動産リートに分散投資されているので全部乗せ、一見完璧に見えますが、リスク資産のウェートは上記の4資産均等より多く、新興国資産もそれなりにあって、守りの点では劣るでしょう。
ネット上でも賛否両論ある様です。
次回は最終回として、守りにとても強いと定評の、レイ ダリオ氏推奨のオールウェザーポートフォリオをご紹介します。
投資は自己責任です