【新NISA】投資は博打と思う人、投資で極力損したくない人ヘ
今でも投資は博打と思っている人がおられます。
投機ならば確かに博打的要素は大きい。丁か半かゼロサムゲーム的要素は否定出来ない。
一方で株式等へのインデックス投資は、資本主義や経済の長期的成長を前提としたものであり、プラスサムゲーム。誰もが恩恵を受けられる。
短期的には価格変動もありますが、何十年という時間枠なら右肩上がりというのは歴史の証明するところ。
例えば、我が国も諸外国も大事な年金の何割かは株式で運用されています。これらの基金が博打を打っているわけではありません。
つまり適切な資産配分ならば、リスクを最小限にコントロールして利益を得る方法は有るという事です。
日本の公的年金を運用しているGPIFは、約200兆円もの資金の半分を内外株式、残り半分を内外債券に運用していて、トータルで巨額の含み益を得ています。
全て投資は博打と信じて拒絶する人、絶対に損したくないから投資を全くしない人は、元本保証の円建て銀行預金を信じておられるでしょう。
しかし、預金はインフレや円安で実質的には目減りしています。
もう円高、デフレの時代ではありません。
残念ながら、何らかの資産運用で自己防衛しなくては損失を被る時代に生きているのです。
新NISAが始まって、世間ではオルカンや米国株S&P500等の大半を外国株式インデックスで運用する方が激増しています。
しかし株式100%の運用というのは値動きが荒く、いくら長期的右肩上がりといっても、短期的に損失を被る可能性はあります。
短期と簡単に言いますが、数年単位で損失の可能性もあります。いったいどれだけの人が耐えられるでしょう。
短期的下落を我慢して積立投資を継続すれば、いずれ報われるのに脱落する人はこれまでも多く居たのです。
このような方は、リターンを少し犠牲にしても、損失を最小限にするという資産運用を考える事は妥当です。オルカン、SP500一蓮托生だけが万人の最適解ではありません。
例えば、国が年金運用する上記GPIFの資産配分と似た運用をすれば安心感は大きいでしょう。
新NISAで投資可能な類似の投資信託があります。
さらに、上掲の以前ブログでご紹介した、GPIFより守りに強いオールシーズンポートフォリオというのもあります。これなら株式比率は約3割しかありませんから、下落耐性は更に大きいと期待できます。
新NISAでも工夫すれば、これに近い運用は可能です。
一例を挙げれば
年間積立投資枠∶
オルカン 120万円(約33%)
年間成長投資枠∶
eMAXIS Slim先進国債券 200万円(約56%)
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)40万円(約11%)
いかがでしょうか。
株式100%より株価暴落時の安心感は上回るのではないでしょうか。
別にこれを万人に推奨するするわけでもありません。
投資は徹頭徹尾、100%自己責任です。
ただ、こんな選択肢も有ることを、投資にまだ抵抗感の有る方にお伝えできればと思った次第です。
繰り返しになりますが、投資は自己責任です