このたび日本国民は等しく（実際は１世帯２枚。４人家族はどないすんねん）、日本国総理大臣閣下より布製マスクを下賜奉るとの報に接し、１億２千万臣民は感涙を禁じ得ず。

総理閣下の御心は、国民等しくマスク装着、大和魂と不屈の闘志を持って新型コロナを撃墜し、満員電車、会議室の濃厚接触にも怯まず、経済戦争に出撃せよ、と心に刻み拝受し給う。

幾多の同胞が戦火に倒れ、命尽くとも緊急事態宣言欲すること無く、１億玉砕すれども本土決戦に勝利せんとす。

丸の内行かば　水漬く屍
大手町行かば　草生す屍
霞が関の辺にこそ死なめ
顧みへりみはせじ

日本国民はどこまで馬鹿にされ、生命も財産も軽んじられるのか。戦前と何も変わらない、精神論が幅をきかせている。

わずか数十年前、我々の先祖はろくな食料、装備も弾薬も無く、敢闘精神、根性論だけで戦地に送られ、３００万人もの人命が失われた。

インパール作戦、ガダルカナル、硫黄島、沖縄。

そしてあげくは、東京大空襲をはじめとした主要都市へのB29の焼夷弾攻撃、グラマン艦載機による機銃掃射により数え切れない非戦闘員が虐殺された。

広島、長崎は言うに及ばず。

憎し東条、阿南。

本土では竹槍をもってB２９と戦えと憲兵殿から訓練されたのだ。（注、実際は高射砲や迎撃機で撃墜された米軍機から脱出した米軍兵に止めを刺すために竹槍をあたえられていた。いくら軍部が無能でも、竹槍でB29を撃墜せよと国民に指示はしていないということである。）

安倍内閣も野党も役人も経団連も、あなたやあなたの大切な人の命を本気で守る気などさらさらありません。

日本医師会、専門家会議、ノーベル賞の山中先生、本庶先生の警告にもかかわらず医療崩壊を見て見ぬふりをして、緊急事態宣言を出す気配もありません。

この国では自分の身と財産は自分で守るしかないのです。