今朝の米国株は久しぶりの暴落。あの絶好調ナスダックさえ５％ほど下がった。S&P500は約６％、ダウ約７％の下落。

報道では、昨日のパウエル議長会見での米国経済低迷の長期化示唆、経済活動再開後の一部地域（アリゾナ、テキサス）でコロナ感染再拡大、というニュースに反応したとか。

別にパウエルさん発言が目新しいわけでなく、驚くほどの内容でも無い。活動再開すれば感染者はまた増えるのはある程度想定内。アメリカ感染症対策の第一人者でコロナ対策でトランプ大統領とガチンコ対決しているあのファウチ所長も、先日これからは経済活動しつつコロナ対策を行うときと言ったばかり。

市場参加者は急ピッチな上げを恐怖と疑心暗鬼で見ていたということ。何かのきっかけで、そら逃げろとなる。でもまた、何か些細なポジティブニュースで買ったりもするはず。

会見でパウエル議長が明言したように、FRBは完全雇用と物価の安定にコミットしているのであって、金融市場の安定は大前提ながら、大規模金融緩和によって起こる一部資産価格変動への対応は優先度が低いということ。

つまりこれからも説明のつかない株価上昇も下落もある。本格的第二波が襲ってくれば、またサーキットブレーカー発動クラスの暴落もたびたび起こって不思議ではない。

結局のところは、米国株の上昇を安心して眺められるのは、ワクチンや特効薬がゆきわたって新型コロナが制覇され完全終息してから。その日はいつかは来る。

だが、それは今年の冬とかでは無いと思う。残念ながらもう少し先だろう。