１．VOOは先ず円からドルに替えてから買わねばならず、面倒で判断が必要なファクターが増す。

VOOはドル建てで市場取引されているETFなので米国個別株同様、円をドルに両替しなくては買えません。その作業が私には面倒と感じられました。（慣れれば何ともないでしょうけど）面倒くさがりなので、生活全般、ルーティンは極力シンプルにしています。性格なので直せません。長く続けるには簡単に出来る、というのが私の場合は重要。

もう一つの理由は、ドルにいつ、幾ら替えるかという判断を求められることです。為替動向を見て、最適のタイミングでということをどうしても考えてしまい、それがプレッシャーやストレスとなります。上手くいけば良いですが、為替のプロでもないので失敗する方が多くなると思うので、そのたびにネガティブな感情が生じるでしょう。加えて為替手数料も必要ですし、何度も両替するほど不利です。

S&P500への積立て投資を、長期間、まったり継続するのに余計なストレスは良くありません。日本の投資信託である、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)なら、円建てなので、ドル転のタイミングはお任せと割り切ることが出来ます。あとはS&P500の値動き（基準価格）だけを見て投資するだけ。仕事や日常生活の合間に投資するには、私の場合この辺りが丁度良い塩梅。

2.  eMAXIS Slim米国株式(S&P500)なら少額から毎日、好きな額を手数料なしで自動積立可能。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)なら買い付け手数料は無しで、SBIさんの場合100円？（昔は1000円だったと思う）から自由に金額を設定して積み立てることが可能です。

長期ならば、毎月一回でも毎日でも結果に有意な差は無いと言われますが、運悪く月間最高値で買ってしまった！というのは精神的に嫌だった経験があるので、毎日買えるというだけでストレスは大幅軽減します。

VOOも最近は購入時に手数料還付があったり、毎日？自動？で買い付けなど（正確でなくてすみません）、ずいぶんと改善されているようですが、購入単位は１単位あたり、数百ドル（当然、相場次第です）はするので、細かい調整はしにくいかもしれません。

投資のコストはVOOが有利でしょうが、最近はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬率が大幅に下がってきており、それほど遜色無くなっているということです。よほどシビアにコストを突き詰めなければ、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は十分競争力が有るといえるのではないでしょうか。

3.  eMAXIS Slim米国株式(S&P500)なら再投資の手間なし

長期積立投資は分配金、配当は再投資が基本。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)なら再投資は自動かつ無料で可能です。VOOで再投資する場合、分配金を一旦受け取って（当然、そこで課税されます）、またそれを自分で再投資しなくてはなりません。

手間という点では圧倒的にeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が有利です。

配当課税は、トータルコストの一部なので、これだけを取り上げて良し悪しは言えませんんが、何か損したようなきになります。

以上はあくまでも私個人の感想です。極め付きの面倒くさがりで、投資に割く時間は最小限。年を取ってスキルや認知機能が下がっても何とか管理できる簡単操作。

これらを勘案すると、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)一択です。

個人的印象では、多額の運用されていて、投資の達人という方々はVOOを選ばれているような気がします。そういった方はVOOだけでなく、他のETFや個別株など手広く投資されていますね。

私なんかからすれば、雲の上の存在です。