FOMC議事録の内容が注目を浴びているようですね
4月のFOMCの議事録がけっこう注目を浴びているようですね。
メディアは勿論、著名ブロガーさんも何名か取り上げられています。
何が問題なのかというと、幾人かの委員が「次回(6月)以降にテーパリング議論を始めたら良い」と発言した、ということらしい。
これまでのコロナ以降のFOMCではそういったことに言及は無かったそうです。
何じゃそれ?次回以降にというのは何か奥歯に物が挟まったような言いぶりです。
6月の次のFOMCは7月後半、そのまた次は9月です。ただその間、8月にジャクソンホールが有るので、そこでという可能性もあります。
見方を変えれば、少なくとも後2か月はオフィシャルにはテーパリングの議論さえ始まらないということです。
議論が始まって、FRBの中でテーパリングが必要だ、ということになってFRBパウエル議長が正式にそれを表明するのは、さらに先。
実際にテーパリングが実施されるのは、そのまた先。
ずーーっと先ということ。
なぜ皆がここまで神経質になっているかといえば、リーマンショックから回復しつつあった、2013年5月に当時のFRBバーナンキ議長(ヘリコプターベン)がテーパリングに言及し、株価が暴落したいわゆるバーナンキショックがあったからでしょう。
おそらくこのバーナンキテーパリング宣言は唐突感があって、市場がビックリしたのではないでしょうか。
でも、それに比べて今はどうかと言えば、もう何か月も下手すれば何十か月も前から、いつテーパリングかと身構えているのです。
そう考えると、いよいよパウエルさんがテーパリングだよと言った頃には、もう織り込み済みでどうという事は無くなっているかもしれません。
パウエルショックは避けたいよね、とはっきり意識しているはずです。それまでにしっかり市場と対話しておこうと。
長々書きましたが、これから徐々にいつかはやってくるテーパリングからそろりと始まるはずの金融引き締めを、株式市場はこれまた少しづつ、徐々に織り込んでいくのではないか、ということ。
ある日突然、大暴落は無いのではないかなと思うのです。
だからどうした、どうすれば良いのか、と問われても困るのですが。
個人的には今後当分は米国株は軟調ではないか、高値をねらっていく動きは、あまり無いんじゃないかということ。
さあどうなることやら。
私は変わらずコツコツと投資を続けます。
投資は自己責任で。