中国の最大手デベロッパー恒大集団が破綻の瀬戸際まで追い込まれ、早ければ週明けの21日にも資金ショートし倒産するかもしれない、と報道されています。

昨日はネットでいろいろと調べていました。中国企業の公表されている財務諸表は粉飾があり信用なりませんが、それにしても悪く、恐らくすでに破綻一歩手前なのでしょう。

金融機関からの資金調達では足りず超高金利の理財商品を売り捌いた挙句の果てに、利払いがなされない、恒大集団のオフィスビルと思しきところに、「金返せ」と債権者が押しかけている様子が報道されています。

わたしが恒大集団破綻を確信したのは、なにも財務状態が悪いからではありません。

中国政府は救おうと思えば、金融機関を如何様にも動かして、債務繰り延べするなり、資本注入するなどして、ゾンビ状態であっても生かし続けることは可能だからです。

しかしそのような動きはありません。

中国政府の管理下にある中国のマスコミは恒大の苦境を余すことなく伝え、これまでの放漫経営の結果であり、自己責任で解決せよと突き放しています。

中国政府が恒大を破綻から救済するなら、徹底した報道規制し、秘密裏に処理するはずで、そうしないのはもはや見捨てられているのでしょう。

習近平政権は徹底した大企業、富裕層への締め付けによって、政敵を弱体化させ、自身の権力を強化し、大多数の庶民の歓心を得る「共同富裕」政策を強めています。

恒大集団が破綻しても、困るのは恒大の販売するマンションを買えたり、金融商品に投資できるお金持ちだけ。大半の庶民は関係ありません。むしろ貧乏な大半の国民は金持ちが途方に暮れているのを見て拍手喝采。

庶民の味方、習近平万歳。

もちろん、巨大デベロッパーですから、金融機関や建設業者など大打撃です。恐らく習近平の息のかかった所は救って、それ以外は見殺しです。

金融不安や社会不安は起こらないと既に値踏みしているのだと思います。

恒大集団には海外金融機関も融資しているとか。

大迷惑ですね。

リーマンショックの再来か、という人も。

Let's wait and see.
まあ様子を見ましょうか。

個人的見解です。投資は自己責任です。