つみたてNISA拡充の落としどころ
岸田内閣の資産倍増計画で真っ先に検討されるのが、つみたてNISAの充実だと思われます。
逆に言えばそれ以外は手を付け難い、無理だということ。
あえていえばiDecoを使いやすくするとか、拡充するとかありますが、これは先日、対象年齢引き上げるということで終わりそう。
金融所得税は引き上げることはあっても、引き下げることは財務省傀儡の岸田内閣は絶対できません。
資産倍増計画はNISAとりわけ、つみたての方の拡充でお茶を濁して幕引きを図ると予想します。
投資家に人気の山崎 元さんが、ダイヤモンドに資産倍増の良い方法はつみたてNISA充実、といった内容のコラムを書かれていました。
ご興味のある方はぜひお読みいただきたいと思います。
簡単にご紹介すると、山崎さんのプランは、現行40万円/年の積立額を倍増+αの84万円/年とし、つみたて期間(税金控除期間)は今と変わらず20年とすること。
これなら総積立額は1680万円となり、現行の800万円から倍増するので、資産倍増計画とも整合性がとれるということかと思われます。
流石とても良いアイデアだと思います。しかし山崎氏ご本人も懸念されているように、財務省が飲まない可能性が高いでしょう。
財務省はマスコミを使って毎年84万円も非課税にするなど、「金持ち優遇だ」という世論操作で潰すでしょう。
先日も投資に回すお金が無い人が多い、という世論調査の結果をJNNが発表していましたし、マスゴミが反対に回るのは目に見えています。
ということで、私なりに何とか財務省お抱え岸田政権でも実現できそうな、新つみたてNISAを考えてみました。
・年間積立額: 40万円/月→48万円/月
・税金控除期間: 20年→30年
年間積立限度額の引き上げは政治的にもセンシティブで財務省が飲みにくいでしょうから、数字を丸める程度の48万円/年に留め、その代わりに控除期間を30年まで延長するというものです。
これで総積立額は1440万円。2倍には届かないものの、これだけ長くオルカンなど優良投信で運用すれば複利効果、キャピタルゲインなどで資産は大きく増えるはずです。
財務省に人間としての良心が1ミクロンでも残っているという前提で、せめてこれくらいなら通るのではないか、という希望的落としどころ案です。
これならば30歳から始めて59歳までつみたて、あとは適宜、税金控除分から解約し、老後資金に充当する。59歳で積立てた48万円の税控除期間は30年後まであるので、計算上は90歳まで持ちます。
少額であっても無理なく長期間投資継続できれば、老後も安心ですよという良いメッセージにもなるのではないでしょうか。
投資は自己責任です。